一般的にタロット占いに使われるのは、大アルカナと小アルカナを合わせた78枚のフルデッキです。ただし、占い師によっては22枚の大アルカナだけを使用する場合もあります。大アルカナは人生の節目や大きな出来事を読み解くのに適しており、小アルカナは日常的な心の動きや具体的な状況を補足する役割を担います。
また、カードのデザインも多様で、伝統的なマルセイユ版やウェイト版のほか、現代的なアートを取り入れたオリジナルデッキも存在します。どの種類を使うかは占い師や相談内容によって異なりますが、それぞれのカードが持つ象徴性とストーリーを理解することで、より深い解釈が可能となります。
タロット占いでは、カードが表向きに出る「正位置」と、逆さに出る「逆位置」があり、それぞれ意味が異なります。正位置はカード本来の象徴や力が素直に表れる状態を示すことが多く、前向きな流れやポジティブな解釈に繋がります。
一方、逆位置はそのエネルギーが滞ったり、過剰になったりする状態を示す場合があり、課題や注意点を示すサインとされます。ただし、逆位置=悪い意味と単純に決めつけるのではなく、状況に応じたニュアンスを読み取ることが大切です。逆位置は「ブレーキ」「内面化」「反転」など、気づきを与える重要な役割を果たします。
「黄金の夜明け団(Golden Dawn)」は、19世紀末のイギリスで活動した神秘主義団体です。魔術や錬金術、占星術、カバラなど幅広い秘儀的学問を研究し、現代の西洋神秘思想に大きな影響を与えました。タロットに関しても独自の研究を行い、カードの意味や配置法を体系化しました。
この団体に属していたアーサー・エドワード・ウェイトは、画家パメラ・コールマン・スミスと共に「ウェイト版タロット(ライダー版)」を制作し、今日最も普及しているデッキの基盤を築きました。黄金の夜明け団の研究は、タロットを単なる占いの道具から、より体系的で深遠な学問へと押し上げたといえます。
タロットカードにはさまざまな系統がありますが、特に有名なのが「マルセイユ版」と「ウェイト版」です。マルセイユ版は17世紀フランスで広まった古典的なデザインで、素朴ながら象徴性が強く、伝統的解釈を重んじる人々に愛されています。一方、ウェイト版(ライダー・ウェイト版とも呼ばれる)は20世紀初頭に登場し、小アルカナの数札にも具体的な情景が描かれているのが特徴です。
これにより初心者でも意味を直感的に理解しやすくなり、現在最も広く使われているデッキとなりました。どちらにも魅力があり、マルセイユ版は象徴を読み解く深みを、ウェイト版はわかりやすさと表現の豊かさを持っています。
マルセイユ版タロットは、17世紀フランスで広まった伝統的なタロットカードの様式です。名前の通り、南仏マルセイユを中心に制作されていたことからこう呼ばれています。特徴は、素朴でシンプルな線画と鮮やかな色使い、そして小アルカナの数札に具体的な情景が描かれていない点です。数字とシンボルだけで表現されているため、直感力や象徴解釈を重視する必要があります。
マルセイユ版は占術だけでなく、西洋神秘思想の研究や心理学的探求にも利用されてきました。その歴史は長く、タロットの原点に触れたい人々や、象徴を深く読み解きたい占い師に今も愛用されています。伝統を大切にするクラシカルな雰囲気が魅力であり、カードの持つ純粋な象徴性に触れることができるのが大きな特徴です。
ウェイト版タロットは、20世紀初頭にアーサー・エドワード・ウェイトが監修し、画家パメラ・コールマン・スミスが制作したデッキです。別名「ライダー・ウェイト版」とも呼ばれ、現在もっとも広く普及しているタロットです。最大の特徴は、小アルカナの数札にも人物や風景などの具体的なイラストが描かれている点で、初心者でもカードの意味を直感的に理解しやすくなっています。
また、黄金の夜明け団の神秘思想を背景に構成されているため、占星術やカバラと関連付けて解釈する体系的な基盤を持ちます。カードの象徴性は深く、ストーリー性のある絵柄は人間の心の動きを視覚的に伝えてくれるのが魅力です。今日、多くの占い師や学習者が愛用しているスタンダードなタロットデッキといえるでしょう。
タロットカードの大アルカナは、全部で22枚のカードから成り立っています。「愚者」から始まり「世界」で終わるこの流れは、人間の成長や人生の旅を象徴しているといわれます。大アルカナは日常的な出来事よりも、人生の大きなテーマや運命的な節目を示すカードとして扱われます。
例えば「恋人」は愛や選択を、「死神」は再生や変化を表すなど、一枚一枚に深い意味があります。大アルカナだけで占う簡易的な方法もあり、初心者にとっては理解しやすい入口です。大アルカナが示すのは、目先の状況というより「魂の課題」や「人生における方向性」といった大きな視点であり、タロット占いの醍醐味を感じられる部分といえるでしょう。
| カード名 |
簡単な解釈 |
エレメント |
対応惑星 |
| 愚者 |
自由・冒険・無限の可能性 |
風 |
天王星 |
| 魔術師 |
創造・始まり・意志の力 |
風 |
水星 |
| 女教皇 |
直感・神秘・知恵 |
水 |
月 |
| 女帝 |
豊かさ・愛・実り |
地 |
金星 |
| 皇帝 |
支配・秩序・安定 |
火 |
牡羊座(火星) |
| 法王 |
信頼・導き・伝統 |
地 |
牡牛座 |
| 恋人 |
選択・愛・調和 |
風 |
双子座 |
| 戦車 |
勝利・前進・意志 |
水 |
蟹座 |
| 力 |
勇気・自信・内なる強さ |
火 |
獅子座 |
| 隠者 |
探求・内省・真実 |
地 |
乙女座 |
| 運命の輪 |
変化・転機・循環 |
火 |
木星 |
| 正義 |
公平・均衡・判断 |
風 |
天秤座 |
| 吊るされた男 |
忍耐・視点の転換・献身 |
水 |
海王星 |
| 死神 |
終わり・再生・変容 |
水 |
蠍座 |
| 節制 |
調和・節度・融合 |
火 |
射手座 |
| 悪魔 |
束縛・欲望・執着 |
地 |
山羊座 |
| 塔 |
崩壊・衝撃・解放 |
火 |
火星 |
| 星 |
希望・癒し・未来 |
風 |
水瓶座 |
| 月 |
不安・幻想・潜在意識 |
水 |
魚座 |
| 太陽 |
成功・祝福・喜び |
火 |
太陽 |
| 審判 |
復活・目覚め・再生 |
火 |
冥王星 |
| 世界 |
完成・達成・調和 |
地 |
土星 |
タロット占いの小アルカナとは?
小アルカナは56枚で構成され、日常的な出来事や心理の動きを象徴します。大アルカナが人生の大テーマを示すのに対し、小アルカナは具体的な状況や細やかな感情を表現します。トランプに似た構造を持ち、「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」という4つのスートに分かれています。
各スートは1から10までの数字札と、王、女王、騎士、小姓のコートカードで構成されます。小アルカナは、日常生活で直面する喜びや迷い、人間関係の機微などを具体的に示し、占いに厚みを与える役割を持ちます。カードに描かれた情景から直感的に意味を読み取れるため、大アルカナと組み合わせることで、より現実に即した解釈が可能になります。
タロット占いの小アルカナの
4つの属性とは?
小アルカナは「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」の4つに分類されます。ワンドは情熱や行動力を表し、仕事や挑戦に関わります。カップは感情や愛情を示し、人間関係や心の交流を象徴します。ソードは知性や論理を表し、決断や困難との向き合い方を読み解くことができます。ペンタクルは物質や現実性を象徴し、金銭や健康、実生活に関わるテーマを示します。
これらのスートは四大元素(火・水・風・地)に対応しており、自然界と人間の営みを結びつける役割を持っています。占いでは、どの属性が多く出るかによって相談者の状況や課題の性質を把握する手がかりになります。
タロット占いはどうやって占う?
タロット占いでは、カードをよく切り、特定の並べ方(スプレッド)に従って並べます。出たカードの種類や位置、向きを解釈して答えを導き出します。代表的なスプレッドには、シンプルなワンオラクル、過去・現在・未来を示すスリーカード、より詳細なケルト十字などがあります。
占う際は質問を明確にすることが大切で、漠然とした気持ちより「恋愛の進展」「仕事の方向性」といった具体的なテーマを意識すると答えを受け取りやすくなります。タロットは未来を一方的に断定するものではなく、今の状況を映し出し、選択肢を照らし出す道具です。そのため、結果をどう活かすかを意識することが重要です。
自分でタロット占いを始めるには
どうすればいい?
タロット占いを自分で始めるには、まずカードデッキを用意しましょう。初心者にはイラストがわかりやすい「ウェイト版(ライダー版)」がおすすめです。最初は大アルカナ22枚だけで占ってみると覚えやすく、少しずつ小アルカナも取り入れると理解が深まります。
カードの意味を丸暗記するよりも、絵柄から感じる直感を大切にすることがポイントです。シンプルな一枚引きや三枚引きから練習を始めると、自然にカードとの対話ができるようになります。また、占いの結果を記録する「タロット日記」をつけると、自分の解釈の変化や成長が見えてきます。楽しみながら学ぶ姿勢が、上達への近道です。
タロット占いをするときに
注意することは?
タロット占いを行うときには、心を落ち着けてカードに向き合うことが大切です。占いは不安や焦りの中で行うと、カードの解釈も偏りやすくなります。また、占いの結果を「絶対的な運命」として受け止めるのではなく、あくまで自分の選択を広げるヒントとして活用する姿勢が必要です。
カードの意味は一面的ではなく、ポジティブにもネガティブにも解釈できるため、自分にとって有益な学びを見つけることがポイントです。さらに、短期間に同じ質問を繰り返すのは避けましょう。結果に振り回されるのではなく、自分自身を見つめ直すための手助けと考えることで、タロット占いの真価を活かすことができます。
タロット占いのカードを引く前に
気をつけることは?
カードを引く前には、質問を明確にし、気持ちを整えることが大切です。具体的なテーマを意識することで、出たカードの意味がより的確に響いてきます。また、占いの空間を清めたり、深呼吸をして心を静めると、集中力が高まりやすくなります。
カードを扱う際は、両手で丁寧にシャッフルし、自分のエネルギーを込める感覚を持つと良いでしょう。中には占う前にキャンドルやお香を使って雰囲気を整える人もいます。大切なのは、自分なりの「儀式」を通じてカードとのつながりを感じることです。準備を整えることで、カードはよりクリアに現状を映し出し、信頼できる答えを導いてくれるでしょう。
タロット占いは本当に当たる?
タロット占いは、未来を「予言」するものではなく、今の状況や心の状態をカードを通して映し出すものです。当たる・当たらないと単純に区切るのではなく、「なぜそのカードが出たのか」を考えることで、自分の無意識や隠れた願望を知るきっかけになります。
カードは偶然引かれるように見えて、相談者の心理やエネルギーと不思議に呼応するともいわれています。そのため、当たるかどうかは「結果に自分がどれだけ納得できるか」「そこからどんな気づきを得られるか」が大切です。未来を固定するものではなく、行動や考え方を選ぶヒントとして受け止めると、より意味深い占いになります。
タロット占いの結果が
悪いときはどう受け止める?
タロット占いで望ましくない結果が出ても、必要以上に不安になる必要はありません。カードは「避けたい出来事」や「気をつけるべき課題」を示してくれるサインとも解釈できます。たとえば「塔」のカードは破壊や変化を示しますが、それは新しい再生のためのきっかけになるとも読めます。
悪い結果は運命の決定ではなく、未来を改善するための警告やアドバイスとして受け止めましょう。また、カードが示すのはあくまで現時点での流れです。行動を変えることで未来は変わります。結果を怖れるのではなく「どうすればより良い方向に進めるか」を考える視点が大切です。
タロット占いのスプレッドとは?
スプレッドとは、カードを並べる配置方法のことです。質問や目的に応じて、カードを1枚だけ引く方法から、10枚以上を展開する複雑な方法までさまざまな種類があります。
スプレッドによって「過去・現在・未来」を見るものや、「相手の気持ち」を探るもの、「選択肢を比べる」ものなど、得られる情報が変わります。どのスプレッドを選ぶかは相談内容に合わせて決められ、展開されたカードの位置と意味を組み合わせて解釈していきます。シンプルなスプレッドは初心者向けで、複雑なものは深い洞察を得たいときに適しています。スプレッドはタロット占いの醍醐味であり、占う目的に合わせた柔軟な使い分けが重要です。
タロット占いのワンオラクルとは?
ワンオラクルは、1枚だけカードを引いて答えを得るシンプルな方法です。今日の運勢や、ある出来事に対するアドバイスを軽く知りたいときに向いています。
1枚引きであるため、カードの象徴を直感的に読み取る力が磨かれやすい点が特徴です。短時間で行えるので、毎日の習慣として取り入れやすく、初心者にもおすすめです。
タロット占いのワンオラクルの得意なお悩みは?
ワンオラクルは一枚のカードを引いて答えを得る、とてもシンプルなスプレッドです。
その分、幅広いテーマに使えるのが大きな特徴ですが、特に得意なのは「日常の小さな選択」や「気持ちの整理」に関するお悩みです。たとえば「今日はどんなことを意識すればいい?」「気になっている人に連絡してみてもいい?」といった軽やかな問いに対して、的確なヒントを与えてくれます。また、短期的な未来を占うのにも適しており、「今日」「明日」など近い時間軸でのアドバイスを受け取りやすいのも特徴です。
さらに、カードから受け取る直感を重視することで、悩みの本質に気づいたり、自分自身の心に潜む感情を見つけるきっかけにもなります。ワンオラクルは難しい準備を必要とせず、初心者でも取り入れやすいため、日常に寄り添う占いとして最も身近で親しみやすい方法といえるでしょう。
タロット占いのワンオラクルで占う手順は?
【手順】
(1)まず占いたい質問をひとつ決めます。
例:「今日の運勢は?」「相手の気持ちはどう?」など、シンプルで具体的な問いがおすすめです。
(2)カードをよくシャッフルし、深呼吸をして心を落ち着けます。
占うテーマを思い浮かべながら、集中してカードに向き合いましょう。
(3)直感に従って1枚だけカードを引きます。
出たカードをじっくり眺め、その絵柄や意味から今の自分へのメッセージを受け取ります。
カードの正位置・逆位置、印象的に感じたシンボルなども読み解きのヒントになります。
(4)最後に、そのカードが伝えてくれた言葉を日常にどう活かすかを考えてみましょう。
ワンオラクルはシンプルだからこそ直感に響きやすく、日々の指針として取り入れやすい占い方です。
タロット占いのワンオラクルで占うポイントは?
ワンオラクルは一枚のカードを引くだけのシンプルな方法ですが、
その分「問いの立て方」と「受け止め方」がとても大切になります。
◆ 質問の立て方
「私はどうすれば良いか」「この選択肢を選んだらどうなるか」といったように、
自分の行動に焦点を当てると、メッセージがより明確に響きます。
◆ 占うのに向いている内容
ワンオラクルは「今日や明日」など近い未来を占うのに適しています。
長期的な展望には抽象的になりやすいため、
日常の小さな選択や流れを確認するのがおすすめです。
◆ 直感を大切にする
同じカードでも、そのときの心境や状況によって意味は変わります。
カードを見たときの直感を受け入れることで、
自分に合った答えをより深く受け取ることができるでしょう。
タロット占いのワンオラクルの解釈例は?
★「吊るされた男・逆位置」が出たとき
正位置の献身や忍耐が滞り、報われにくい努力や視野の偏りを示すサインです。
- 質問:気になっている彼に連絡してもいい?
いまは静観が無難。自己犠牲になっていないかを振り返り、連絡するなら目的を明確にして短い一言に。
- 質問:今日の打ち合わせはどう臨めばよい?
気を抜かず、まず目的と役割を再確認。準備不足を整えることを優先し、無理を重ねない姿勢が吉。
- 質問:職場の同僚は私をどう見ている?
価値観のずれによる行き違いの暗示。無理を抱えていないか振り返り、短い共有や伝え方を工夫して歩み寄りを。
一枚引きは気づきを受け取る鏡のようなもの。
しっくりこないときも直感を手がかりに、本音と行動を整える機会にしてください。
タロット占いの二者択一法とは?
二者択一法は、2つの選択肢のどちらを選ぶべきか迷っているときに使うスプレッドです。片方の選択肢に関するカード、もう片方の選択肢に関するカードを引き、それぞれの結果を比べて解釈します。恋愛や仕事の分岐点など、重要な選択をするときのヒントになります。
タロット占いの二者択一法が得意なお悩みは?
二者択一法は「Aを選ぶべきか、Bを選ぶべきか」といった単純な比較に強みがあります。例えば「転職するか、今の会社に残るか」「告白するか、様子を見守るか」など、人生の分岐点に関わる悩みに向いています。また、恋愛や仕事に限らず、日常的な「買うか、買わないか」といった小さな選択にも活用可能です。
タロット占いの二者択一法を占う手順は?
| ①のカード |
現状 |
| ②のカード |
選択肢Aの途中経過 |
| ③のカード |
選択肢Bの途中経過 |
| ④のカード |
選択肢Aの結果 |
| ⑤のカード |
選択肢Bの結果 |
【手順】
(1)まず質問を「AとB、どちらを選ぶべきか」という形で、はっきりと定めましょう。
例:「転職するか、今の職場に残るか」「告白するか、様子を見るか」など。
(2)カードをよくシャッフルし、深呼吸して心を落ち着けます。
質問に集中しながら、直感に従ってカードを引く準備を整えましょう。
(3)最初に「A」の選択肢について展開します。
3枚または5枚のカードを並べ、「現状」「障害や助け」「未来の流れ」などとして解釈します。
(4)次に「B」の選択肢についても、同じ枚数のカードを展開します。
構成を揃えることで、AとBを比べやすくなります。
(5)出たカードの意味を、一枚ずつ丁寧に読み解きます。
Aの選択肢を選んだ場合の未来像、Bを選んだ場合の未来像を、それぞれの流れとしてイメージしましょう。
(6)最後にAとBの結果を比べます。
どちらが前向きな成長や安定を示しているか、また自分の心にしっくりくるかを総合的に判断します。
カードの内容だけでなく、相談者がどちらに心惹かれているのかも大切なポイントになります。
タロット占いの二者択一法を占うポイントは?
二者択一法では「良し悪し」を決めるだけでなく、
Aを選んだときの未来・Bを選んだときの未来を比べて、どちらが相談者の願いや価値観に合うかを考えることが大切です。
また、どちらかが完全に「良い」「悪い」と出ることは少なく、多くの場合はそれぞれに長所と課題が示されます。
そのため、カードの象徴を柔軟に受け止めながら「自分に合う流れ」を見極めることがポイントになります。
タロット占いの二者択一法の解釈例は?
例えば「転職するか残るか」を占った場合——
- 転職側に「太陽」「世界」など前向きなカードが出れば、新しい環境での成功や成長の可能性。
逆に「塔」「悪魔」などが出れば、不安定さや束縛の暗示が含まれます。
- 残留側に「女帝」「節制」が出れば、安定や調和が得られるサインです。
どちらにもメリット・デメリットが示されることも多いため、
「自分が何を優先するか」を意識して選択することが、最終的な判断につながります。
タロット占いのケルト十字展開法とは?
ケルト十字は、最も有名で奥深いスプレッドのひとつです。
10枚のカードを展開し、相談者の現状や障害、潜在意識、過去・未来の流れ、周囲の影響、最終的な結果まで幅広く読み解けます。
人生の方向性を知りたいときや複雑な悩みを深く掘り下げたいときに、とても役立つスプレッドです。
タロット占いのケルト十字展開法の得意なお悩みは?
ケルト十字展開法は、
・人生の方向性を見極めたいとき
・恋愛や仕事など複雑な問題を整理したいとき
・過去から未来への流れを物語としてつなげたいとき
などに特に向いています。
タロット占いのケルト十字展開法で占う手順は?
| ①のカード |
現在の状況 |
| ②のカード |
障害と対策 |
| ③のカード |
顕在している事柄・意識 |
| ④のカード |
潜在している事柄・意識 |
| ⑤のカード |
近い過去 |
| ⑥のカード |
近い未来 |
| ⑦のカード |
質問者の立場や状況 |
| ⑧のカード |
質問者以外の人 |
| ⑨のカード |
質問者の願望 |
| ⑩のカード |
最終結果 |
【手順】
(1)まず占いたい質問と期間を決めます。
例:「復縁は叶うのか」「これから3〜6か月の流れを知りたい」など。
カードをよくシャッフルし、心の中で問いを繰り返しながら10枚を引きましょう。
(2)カードを「十字+杖」の形になるように並べていきます。
(3)読み進める順番を意識すると解釈しやすくなります。
まず①と②で現状や課題を見て、③(無意識)と⑤(意識)で心の奥と表面の意識の違いを確認します。
④(過去)から⑥(近未来)へと時間の流れを追い、物語のように状況をつなげてみましょう。
その後、⑦→⑧→⑨→⑩を順番に読み、当事者の思い・周囲の影響・願望や不安・最終的な結果を全体像としてとらえていきます。
(4)全体を通してまとめると、占いの結論が見えてきます。
・1〜2で示された課題を、7の「自分/対処法」でどう受け止めるかを考える。
・8(環境)と9(願望・不安)が強くぶつかるときは、結果10を「条件付きの答え」として読む。
・大アルカナが集中している場所は転機を示しやすいので、意識してみましょう。
・逆位置は停滞や見直しのサイン。隣のカードと合わせて流れを調整するのがおすすめです。
(5)必要に応じて補助カードを1〜2枚引いてみても良いでしょう。
特に結果10や障害2、対処7の位置に加えると、より具体的なアドバイスが見えてきます。
最後に、一文で行動指針をまとめると、日常で活かしやすくなります。
タロット占いのケルト十字展開法で占うポイントは?
ケルト十字では、カードを「点」ではなく「物語の流れ」として読むことが大切です。
ひとつのカードの意味だけでなく、隣り合うカードとの関係を意識すると深みが増します。
タロット占いのケルト十字展開法の解釈例は?
例えば——
- 中心①に「戦車」、⑥(未来)に「星」が出た場合:
努力による前進が、希望のある未来につながるサイン。
- ②に「悪魔」が出れば、執着や不自由が障害となっている可能性。
- ⑩に「世界」が出れば、最終的には満ち足りた成果が得られる兆し。
このようにカード同士をつなげて読むことで、より具体的で実感のある答えにたどり着けます。
タロット占いのツーオラクルとは?
ツーオラクルは、2枚のカードを使って答えを導く占い方です。
「自分と相手」「現在と未来」など、2つの視点を比べることで関係性や変化の流れを整理できます。
ワンオラクルよりも情報が多く、バランスの取れた読み解きができるのが特徴です。
タロット占いのツーオラクルの得意なお悩みは?
ツーオラクルは、
・自分と相手の気持ちを比較したいとき
・現在と未来の違いを見極めたいとき
・YESとNO、二択をはっきりさせたいとき
に特に役立ちます。
タロット占いのツーオラクルで占う手順は?
【手順】
(1)まず、比べたいテーマをはっきりと決めましょう。
例:「告白するか/しないか」「転職するか/今の職場に残るか」など、二択を明確にしておくと読みやすくなります。
(2)カードをよくシャッフルし、気持ちを整えてから2枚を引きます。
1枚目を左、2枚目を右に置きましょう。
左を「選択肢A」や「YES」、右を「選択肢B」や「NO」といった具合に、あらかじめ意味を決めて展開するとスムーズです。
(3)それぞれのカードを丁寧に読み取ります。
・左のカード → その選択をした場合の状況や未来
・右のカード → もう一方を選んだときの流れや可能性
(4)二枚を見比べながら、どちらがより自然で心地よい未来を描いているかを考えてみます。
例えば、一方が前向きな大アルカナ、もう一方が停滞を示す逆位置のカードなら、前者を重視して読むとよいでしょう。
(5)最後に、二枚のメッセージを一つにつなげます。
単なる「AかBか」という答えにとどまらず、「自分が大切にしたい思いは何か」「どんな成長を望んでいるのか」といった気づきにまとめると、占いがより実生活に生かしやすくなります。
タロット占いのツーオラクルで占うポイントは?
二枚のカードの対比や補い合いに注目しましょう。
互いを比較するだけでなく、つなげて読むことで答えの輪郭がよりはっきり見えてきます。
タロット占いのツーオラクルの解釈例は?
例えば——
・「女帝」と「皇帝」が並んだとき:調和と支配のバランスが取れる相互補完の関係。
・「塔」と「太陽」が並んだとき:混乱や破壊のあとに、新たな希望と再生の兆し。
このように、二枚を組み合わせて読むことで未来の流れがより具体的に見えてきます。
タロット占いのハートソナーとは?
ハートソナーは、恋愛や相手の気持ちを探るために用いられるスプレッドです。
複数のカードを展開し、「自分の気持ち」「相手の気持ち」「二人の関係の行方」などを読み解きます。
相手との距離感やこれからの展望を見極めることができるため、恋愛相談にとても人気のある方法です。
タロット占いのハートソナーの得意なお悩みは?
ハートソナーは恋愛相談に特化しており、
・相手の気持ちを知りたいとき
・二人の関係の未来を占いたいとき
・気持ちのバランスを確認したいとき
に特におすすめです。
タロット占いのハートソナーで占う手順は?
| ①のカード |
現在 |
| ②のカード |
未来 |
| ③のカード |
質問者への印象 |
| ④のカード |
質問者への印象 |
| ⑤のカード |
相手の状況 |
| ⑥のカード |
相手の願望 |
| ⑦のカード |
質問者の状況 |
| ⑧のカード |
アドバイス |
【手順】
(1)まず、恋愛についての質問をはっきり決めましょう。
例:「相手は私をどう思っている?」「この先、二人の関係はどう変わる?」など。
問いが具体的だと、カードのメッセージが受け取りやすくなります。
(2)カードをていねいにシャッフルし、呼吸を整えてから必要枚数を引きます。
基本形は3枚。左から「自分の気持ち・立場」「相手の気持ち・状況」「二人の関係の行方」として並べます。
※より深めたいときは補助カードを1〜2枚添え、「障害となるもの」や「関係を育てるための助言」も加えてみましょう。
(3)置いたカードを一枚ずつ見ていきます。
・「自分」の位置…いまの姿勢や、相手への思い。
・「相手」の位置…相手の気持ちや、恋愛に向き合う姿勢。
・「関係の行方」の位置…この先の流れや、関係がどう移ろうか。
(4)カード同士を見くらべ、二人の釣り合いを感じ取ります。
自分と相手で真逆の象意が出たら、気持ちの行き違いのサイン。
共通点が多いときは、歩調がそろい、距離が縮まりやすい兆しです。
(5)最後に三枚の内容をひとつの物語として結びます。
単語の意味だけで終わらせず、「自分」「相手」「行方」がどうつながるかを流れで捉えると、
日常で活かせる答えがやさしく浮かび上がってきます。
タロット占いのハートソナーで占うポイントは?
相手の気持ちを知るだけでなく、自分の心の状態を同時に映し出すのが大切なポイントです。
自分と相手、両方の視点を見比べることで、関係性がより立体的に見えてきます。
タロット占いのハートソナーの解釈例は?
例えば——
・相手の位置に「恋人」が出れば、強い愛情のサイン。
・自分の位置に「吊るされた男」が出れば、忍耐や受け身の姿勢が必要と示します。
・未来に「星」が出れば、希望ある展望が見えてくるでしょう。
タロット占いの
ホロスコープスプレッドとは?
ホロスコープスプレッドは、12枚のカードを星座の円のように並べる展開法です。
西洋占星術の「12ハウス」に対応しており、仕事・恋愛・家庭・金運など人生全般を総合的に見渡せます。
長期的な流れや一年間の運勢を知りたいときにおすすめで、占星術とタロットの要素を組み合わせて深く読み解ける点が特徴です。
タロット占いのホロスコープスプレッドの得意なお悩みは?
ホロスコープスプレッドは、
・1年間の運勢を総合的に知りたいとき
・恋愛・仕事・家庭・健康など複数のテーマを一度に見たいとき
・人生全体の流れやバランスを整理したいとき
に最適です。
タロット占いのホロスコープスプレッドで占う手順は?
| ①のカード |
自分の気持ちや状況 |
| ②のカード |
金銭、財産 |
| ③のカード |
人付き合いや勉強運 |
| ④のカード |
家庭運 |
| ⑤のカード |
恋愛、旅行運 |
| ⑥のカード |
健康、仕事運 |
| ⑦のカード |
結婚運、恋愛相手との関係 |
| ⑧のカード |
家系に関する事、性的なこと |
| ⑨のカード |
資格や試験、旅行運 |
| ⑩のカード |
社会的立場や評価 |
| ⑪のカード |
未来への希望 |
| ⑫のカード |
潜在意識 |
| ⑬のカード |
質問に対する結果 |
【手順】
(1)カードをシャッフルしながら、心の中で「今年1年の運勢を知りたい」「恋愛運を見たい」などテーマを決めます。
落ち着いた気持ちで13枚のカードを引きましょう。
(2)1枚目を9時の位置に置き、そこから反時計回りに円を描くように12枚を並べます。
4枚目が6時、7枚目が3時、10枚目が12時にくる形が目安です。最後の13枚目は中央に置きます。
(3)円周の12枚は西洋占星術の「12ハウス」に対応し、それぞれが気持ち・金運・家庭・恋愛・仕事などの分野、または1〜12月の流れを表します。
(4)中央の13枚目は、全体をまとめる答えや一年を象徴するキーワードを示すカードです。
占いの結論を読み取るうえで、とても大切な位置になります。
(5)最後に、配置したカードを順番に見ていきます。
恋愛・仕事・家庭・健康・金運など幅広いテーマをつなぎ合わせ、全体のストーリーとして捉えることで、より立体的に一年の運勢を理解することができます。
タロット占いのホロスコープスプレッドで占うポイントは?
一枚ずつを見るだけでなく、全体の円の調和や偏りに注目しましょう。
特定の分野に大アルカナが集中していれば、その時期やテーマが人生の大きな転機になる可能性があります。
タロット占いのホロスコープスプレッドの解釈例は?
例えば——
・第7ハウスに「恋人」、第10ハウスに「皇帝」が出たとき:恋愛面では良縁、仕事面では成功に恵まれる暗示。
・中央に「死神」が出たとき:一年を通して大きな変化や節目を経験するサイン。
変化を恐れず受け入れることで、新しい道がひらけていきます。
初心者におすすめの
タロット占いのスプレッドは?
タロット占いを始めたばかりの方には、まず
「ワンオラクル」と
「二者択一」の2つがおすすめです。
ワンオラクルは、一枚だけカードを引いて答えを導くシンプルな方法です。気軽に試せるうえ、1枚に集中して意味を感じ取れるため、カードの象徴を覚える練習にも役立ちます。
たとえば「今日の運勢は?」「相手の気持ちは?」といった短い問いかけにぴったりです。
二者択一は、「AとBどちらを選ぶべき?」という悩みに応える展開法です。選択肢ごとに数枚のカードを並べて比較できるので、決断に迷ったときや未来の見通しを知りたいときに役立ちます。
まずはこれらのシンプルなスプレッドから始めることで、タロットへの理解が自然と深まり、直感も育ちやすくなります。慣れてきたらケルト十字などの本格的な展開法にも挑戦すると、さらに幅広いリーディングが楽しめます。
代官山を拠点に14年間(2025年時点)にわたり占いサロンを経営し、2万件以上の鑑定実績を誇る占い師・彌彌告(みみこ)。幼少期からタロットカードと占星術に親しみ、独自の「彌彌告式読み解き法」を確立。これにより女性誌「占いマニアお墨付きの本当に当たる占い師特集」にも取り上げられるなど、その的中率と信頼性で多くの支持を集めている。
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